2009年11月21日土曜日

人間中心設計特論5


今回の講義は佐藤雅彦さんについてでした。彼の手がけた代表的な作品は‥
・コイケヤ ドンタコスとポリンキーのCM(おそらくスコーンも?)
・富士通 バザールでござーる
・サントリー モルツ
など、どれも知っているものばかりですね。
そうそう、ピタゴラスイッチもです。

雅彦さんは元々はデザイナーではなく、電通に入社したそうです。営業として9年間勤め、デザインへの興味が捨てきれず、転職を目指しました。当然、知識がないための、とにかく経験や実績のない人がどうやったらチャンスをつかめるか研究されたそうです。その研究とは、とりあえずなにも知識がないものですから、まずは自分が良いと思うものを収集して分析を行うことでした。そうやって集めたものから、自分が良いと思うもののルールが何かを発見し、デザインに適用したそうです。非常に左脳的なプロセスですね。

Replay
・「ポリンキ〜ポリンキ〜三角形の秘密はね!」
・「ドンタコスったらドンタコス ドンタコスったらドンタコス」
・「バザールでござ〜る〜」
先に挙げた作品の共通項として挙げられることは商品名を繰り返すこと。商品名をこれ
だけしつこく出されるとテレビの前の消費者が望まなくても脳に刷り込むことが出来る‥。雅彦さんは海外のCMの共通項を研究してなにが魅力的なCMを作るかをよく分析された結果、伝えるべきことだけをとにかく使えることが魅力的なCMを作るとしたんでしょうね。

Synchronized Document
ドンタコスを思い浮かべてください。タコス味のスナック菓子を日本人が食べるCMとドンタコスをメキシコ人が食べるCMどっちが訴訟力ありますか?断然に後者ですよね。ドキュメントを日常とシンクロさせる手法を日本で実践されたのも雅彦さんです。個人的意見ですが、このやり方を多くのCMがはき違えているように思います。外国人を使えば魅力的とかってのは商品力アップではなくて、ただのごまかしに感じるし(書面でフォントを小ささくすればきれいに見えるのと近いかも‥)タレント自身のブランドを使いまくるCMはどうなんでしょう‥






佐藤雅彦
東京大学教育学部卒。電通を経て、1994年企画事務所TOPICS設立。99年より慶應義塾大学環境情報学部教授。

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